冬控え50万人救援待つ
パキスタン地震は22日で発生から2週間。パキスタン政府は21日、死者を5万1376人と発表し、インドの約1,300人と合わせ確認死者数は5万2,000人を超えた。国連によると、300万人が住宅を失い、50万人の被災者になお治療や救援物資が行き届いておらず、死者は8万人に達するとの見方もある。被災地では破傷風などの感染症による死者が確認され、「第2の死の波」(アナン国連事務総長)が懸念されている。
山岳地帯の被災地の中には、既に積雪が観測されている地域もあり、本格的な冬の到来を前にテントと毛布の支給が急務だ。しかし、必要とされるテントと毛布の1割程度しか支給されていないとの指摘がある。ヘリコプターも依然不足し、物資輸送は「かつてない悪夢」(エグランド国連緊急援助調整官室長)に直面。国連とパキスタン政府は国際社会に一層の支援を要請している。
国連が各国に要請した支援額計3億1200万ドル(約360億円)のうち、確実に拠出が見込まれるのは19日現在、わずか約12%。26日にジュネーブで開く支援国会合に向け、国連は各国に追加拠出を呼び掛けた。日本政府は緊急無償支援2000万ドルのうち、世界保健機関(WHO)など五つの国際機関に計800万ドルの拠出を決めた。
AP通信によると、WHO当局者は20日、北西辺境州で17人の破傷風の症例が確認され、3人が死亡したことを明らかにした。余震も断続的に続き、気象当局は小規模な揺れを含めてさらに3、4週間続くとしている。
(共同 10/21 23:12)
