災害発生時の伝言板利用
地震発生時、離ればなれになった家族にどう連絡するか——。NTTなど各通信会社では、災害伝言ダイヤル「171」や携帯ウェブの災害伝言板の重要性を訴えているが、認知度はいま一つだ。新潟中越地震から約1年。NTTドコモグループは14日、立川市などで全国一斉の防災訓練を行い、改めての周知を呼びかけた。
14日午前11時、「都北西部で震度6強の地震が発生」との想定で訓練が始まった。携帯電話の電波を受ける基地局が受けた被害を復旧する作業訓練中、訓練の見学者向けにはクイズが出された。
「仕事中に地震が起きた。どうやって家族に連絡を取る?」
訓練は昨年も行う予定だったが、直前に新潟中越地震が発生。いきなり「本番」での運用を迫られた。その際の教訓として、NTTドコモでは、災害伝言板といった災害時連絡サービスの「PR不足」を挙げる。周知活動に力をいれるようになったゆえんだ。
地震が発生すると、被災地の着信、発信が集中し、通話ができない状態になる。このため、NTTとドコモでは、家族、知人と連絡を取るための災害用の伝言ダイヤルやウェブの伝言板サービスを実施している。
伝言ダイヤルの場合、171とダイヤルすれば、後は音声ガイドに従って録音するだけ。自分の電話番号を「合鍵」にして、吹き込まれたメッセージを聞くこともできる。仕組みの違いから、通常通話がつながらなくても171はつながりやすいという。新潟中越地震では、発生の10月23日から約2カ月間で35万4700件の利用があった。広く認知されていれば、もっと使われたと見られている。
一方、ドコモのiモード災害用伝言板は、大地震が発生するとトップページに「災害用伝言板」の表示が出て、伝言が登録・確認できる。こちらも新潟中越地震発生から1カ月半で25万件の利用があったが、「使い方が分かりにくい」との報道もあった。
NTTでは、伝言ダイヤル、伝言板とも毎月1日午前0時から24時間、体験利用できるようにしている。新聞広告などでPRにも力を入れる。伝言板は携帯電話各社で実施しており、今年4月からは他社の伝言板も閲覧できるようになった。
NTTなどでは「操作は簡単なので、ぜひ1度体験してみてほしい」と呼びかけている。
(朝日新聞) 10/17)
